鉄(アイアン)からねばりある強靭な鋼(スチール)をつくる
鉄の原料は、オーストラリア、ブラジル、インドなどから輸入している鉄鉱石です。
鉄鉱石を製鉄所のシンボルである高炉の中で、石炭を高温で蒸し焼きにしたコークスと合わせ、1,200度の熱風を吹きかけ、鉄分を取り出すために酸素を除去(還元)しながら溶かし、銑鉄(せんてつ)をつくります。
高炉の底に溜まった銑鉄は、ラグビーボールのような形をしたトーピードカーという貨車で転炉へ運ばれ、そこで酸素の力を借りて炭素などの不純物を取り除く精錬工程を経て、強靭で高品質の鋼(スチール)ができあがります。
鋼は鉄鋼製品として、建物・橋梁・電機製品などに幅広く活用されます。