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倉敷市と大原家

  • 大原總一郎氏の肖像画(右)<br>(倉敷市役所市民ホールに掲示)

    大原總一郎氏の肖像画(右)
    (倉敷市役所市民ホールに掲示)
    倉敷市

 倉敷市の名誉市民のひとりに大原總一郎という企業家がいます。父である大原孫三郎は、倉敷絹織(現:㈱クラレ)の創業者。企業家であると同時に社会事業家でもあり、戦災孤児のための孤児院、病院や美術館の建設、あるいは奨学制度の設立に尽力した人で、日本におけるフィランソロピーの先駆けとされています。
 二代目の社長である總一郎は、1960年代に、社会に役立つ企業活動の見返りとして、初めて収益が存在するという当時としては先進的な考え方を打ち出しました。そして、多額の資金を投じて工業化に成功した国産技術による初の合成繊維ビニロンを、日本のみならず戦争で迷惑をかけた中国国民のためにも役立てたいとの思いから、日本で初めて国交回復前の中国にビニロン製造プラントの輸出を行いました。

<用語解説>
フィランソロピー:語源は、ギリシア語の「フィリア」(愛)と「アンソロポス」(人類)に由来し、「人類愛」「博愛」「社会貢献」の意味
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